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<メープル/ MAPLE>
分類:カエデ科/落葉広葉樹 散孔材 産地:カナダ・北米東部 淡い赤褐色で絹糸状の光沢があり、時に鳥眼杢※1やシュガーマーク※2が現れます。 重硬で加工はやや難しいが、衝撃にも強く、割れにくいため、ボーリングのレーンや ピンの素材としてよく知られています。 カナダの国旗にデザインやメープルシロップとしても馴染み深い木です。 経年変化としては、使い込むほどに黄色みが増していく変化が見られます。 ※1:小鳥の目のような小さな円形の斑点。 ※2:樹液の糖分が節状や点状に現れたもので、メープル材特有。 木目とは関係なく現れます。 |
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<オーク/ OAK>
分類:ブナ科コナラ属/落葉広葉樹 産地:北米大陸一帯 辺材は白色ないし淡褐色で幅は狭く、心材は淡褐色ないし濃褐色。 強くて耐久性に富んでいるので、ウィスキー樽用としても有名です。 真っすぐに伸びた木目が美しく、虎斑※1が現れることや節が入ることも特徴です。 経年変化としては、使い込むほどに深みのある色合いに変化し、濃くなっていきます。 ※1:幹が土壌中のミネラル分を吸収した際にできる、スジ状の杢目。 主にオーク材に見られる斑紋。虎の毛のように見えることから虎斑と呼ぶ。 |
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<ウォールナット/ WALNUT>
分類:クルミ科/落葉広葉樹 産地:北米東南部 辺材は乳白色から灰紫色、心材は紫色を帯びた薄褐色から濃褐色。 不規則な濃淡の縞や縮み杢※1・入皮※2などが現れ、節や白太※3が入ることが特徴です。 世界三大銘木として数えられ、材質としては重硬で衝撃に強く加工はしやすい。 特に表面の仕上りは美しい。 家具以外には、楽器や銃床用材としても賞用されている。 落ち着いた色合いと重厚感のある木目が特徴で、独特の風合いとあたたかみを持っています。 使い込むほどに、橙色みが増し、優しい印象になっていきます。 ※1:木目が波状に縮んだ模様。 ※2:成長の過程で傷を受け、その部分の細胞活動が止まり、樹皮が巻込むように 成長して節状や色変わりが起こったもの。 ※3:同一材の中で、色の濃淡が現れること。天然木ならではの自然のコントラストです。 |
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<チェリー/ CHERRY>
分類:バラ科サクラ属/広葉樹 散孔材 産地:北米東北部・中部大西洋沿岸 淡い赤褐色〜濃い赤褐色。 木肌のきめ細かさと暖かい肌触り、なんといってもその美しい色合いが魅力です。 磨けば磨くほど艶が増し、美しい光沢が出てきます。 材面に黒い斑点や節状の模様(ガムポケット※1)や白太※2が現れるのが特徴的です。 時間の経過ともに飴色に変色し、価値が増していきます。 ※1:樹液が溜まり濃色に変化したもの。樹脂痕とも呼ばれます。 ※2:同一材の中で、色の濃淡が現れること。天然木ならではの自然のコントラストです。 |
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<ウェンジ/ WENGE>
分類:マメ科/広葉樹 産地:ザイール・カメルーン・ガボン・コンゴ 心材は黒紫褐色で淡色の細かい縞がさざ波のように入り、独特の美しさがあります。 辺材部分は白色。通直な木目を持ち肌目がやや粗いのが特徴です。 装飾的な価値が高く、材質としては重硬で強度が高いため加工が難しいですが、 仕上がりは極めて美しいです。 |
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<チーク/ TEAK>
分類:クマツヅラ科/落葉広葉樹 産地:ミャンマー 辺材は黄白色、心材は金褐色で、光沢と匂気を持つ。材面にロウ状の感触があります。 重硬で独特の油分を持つため加工が難しいですが、耐久・耐水性、抗菌、防虫性に優れており、世界の最高級材のひとつです。 現在は自然保護のため伐採禁止になっている所が多く、輸入が大変厳しいのが現状です。 古くから高級材として、高級列車として知られるオリエント急行や20世紀を代表する豪華客船クイーンエリザベス2号の内装、タイタニック 号の甲板などに用いられました。 現在でも、ヨットやクルーザーの高級内装材に使われています。 使い込むほどに、色合いの深みが増していきます。また、木目の色の濃い部分は薄くなり、薄い部分は濃くなっていくので、優しい印象になります。 |
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<パドゥーク/ PADOUK>
分類:マメ科/広葉樹 環孔性散孔材 産地:ナイジェリア・カメルーン・ザイール 材は染めたように鮮やかな橙赤色で、時間の経過ともに赤紫色を帯び濃色に変化します。 やや重硬だが加工はしやすく、磨くと光沢が出て、仕上がりも美しい。 見慣れない木材と思われますが、木琴やギターなどの楽器で用いられることが多いです。 同属の樹種に、東南アジア産のカリンがありますが、パドゥークほど赤味が強くありません。 |
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<アルダー/ ALDER>
分類:カバノキ科/広葉樹 産地:米国西海岸 木肌がとても美しい材料で、淡い紅褐色。 伐採時はほとんど白色ですが、空気に触れるとじきに淡紅褐色や淡黄褐色に変わります。 板目の濃い部分はチェリー材にも似ていますが、チェリー材のような経年変化による濃色への変化は見られません。 広葉樹の中では比較的柔らかい材のため、肌触りも柔らかく温かみのあるとても優しい 感じが特徴です。 |
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<パイン/ PINE>
分類:マツ科/針葉樹 産地:カナダ ブリティッシュコロンビア州・カリフォルニア州 太平洋沿岸 ロッキー山脈 黄白色〜淡黄褐色の材面は、辺材・心材の色の差が少ない。 板目面を見ると、はっきりとしたディンプルグレイン※1があることや、節が多いことが特徴。 一般的にはやや軽軟で加工性は良いが、反面衝撃には弱い。 経年変化としては、飴色への変化がみられる。 ※1:小さい笑くぼのような模様。 |